コロナ禍にドイツから日本に一時帰国 (後編)

CC-Nipponの浜田です。前回に引き続き私の友人がベルリンからポーランドのワルシャワ経由で日本へ一時帰国したレポートをお送りします。今回は「日本からドイツへ戻る」編です。なお、本情報は2020年11月22日時点の情報ですので、最新情報はドイツ当局や日本国外務省、厚生労働省および在ドイツ日本国大使館のホームページなどをご確認ください。

日本からドイツへ戻る

1)フライト経由地が危険地域になった場合

新型コロナウイルスの感染状況は誰も予測できません。私の場合は日本滞在中にヨーロッパでコロナ第2波が到来し、フライト経由地であるワルシャワ(ポーランド)がドイツ指定の感染危険地域になってしまいました。ちなみに日本はこの時点で危険地域に指定されておらず、経由地のみ危険地域といった状況です。このような状況を踏まえてベルリンの区の保健局に問い合わせをしたところ、「経由のみの滞在で一定の条件を守った場合は危険地域滞在とはみなされない」との回答が得られました。これはあくまで私が日本からドイツへ戻る時に問い合わせを行なった際の回答です。時期によってこういった条件は変わる可能性があるようなので、常に最新状況を確認する必要があります。

2)突然のフライト遅延による予約変更

当初ドイツ帰国は別の日を予定していましたが、その当日に成田~ワルシャワ便の大幅な遅延が発生しました。そのまま乗るとワルシャワでの同日乗り継ぎができなくなるという事態です。このまま渡航してワルシャワで1泊してしまうとドイツ当局より、「危険地域滞在」とみなされる可能性がありました。したがってその日の便には乗らず、同日乗り継ぎができる日程で予約を変更しました。なおコロナ渦においては格安チケットでもフライト変更手数料が無料となっている場合が多いようなので、チケットのフライト変更条件を確認して融通がきくチケットにしておいたほうが安心かと思います。

3) 日本からワルシャワ経由でドイツへ入国

私は成田空港を利用しましたが、成田でのチェックインでは体温測定とドイツの滞在許可のチェックがあったのみで、他に特別なことはありませんでした。機内では前回と同様、ポーランド当局に提出する新型コロナ関連書類を記入しました。これは前回と同様、機内で回収されました。ワルシャワにて入国審査がありましたが、ここでもドイツの滞在許可を見せたのみで他に特別な書類は要求されず、スムーズに入国できました。その後ベルリン行きの便へ乗り継ぎましたが、ベルリン到着後も普通のときの到着と変わらず、そのまま帰宅しました。

これから日本に一時帰国する予定のある方へ

このところドイツを含めてヨーロッパ各国の新型コロナウイルス感染状況は悪化しています。これからフライトを予約して日本に帰られる方へのアドバイスとしては、日本だけではなく経由地が危険地域に指定されるというリスクを考慮して、フライトを予約された方がいいでしょう。フライトのキャンセルや時間変更も頻繁に起こりうるので、先程述べたようにフライト変更しやすいチケットを予約することをお勧めします。また、経由も含めて危険地域から入国する場合のルールは、ドイツの場合、州ごとに異なる場合もありますので、必ず管轄の保健局(Gesundheitsamt)などにご確認ください。

ドイツはとうとう第2回目のロックダウンが実施されることが決定しました。2020年12月13日現在、実施は16日から2021年1月10日までとなっています。

年末年始に一時帰国をご予定の方もいらっしゃるかと思いますが、どうぞお気をつけてご帰国くださいね。